転職活動を始めたんだけど、正社員採用は難しいだろうから派遣も視野に入れているんだ。
派遣と正社員ってどっちが良いのかな?
正社員と派遣社員のそれぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えない。
今回は派遣と正社員について解説しよう。
転職後の雇用形態として派遣社員を検討する人は少なくありません。
労働条件や給与では正社員に劣りますが、ライフイベントやワークライフバランスを考えて派遣として働く選択肢もあります。
では、派遣社員と正社員ではどっちで働くべきなのでしょうか?
このページでは、派遣社員と正社員について基本的な解説からそれぞれのメリット・デメリット、ライフスタイルに合わせた選択方法を紹介します。
派遣と正社員、転職するならどっちが良いか
当サイト(転職ステップ)では、10代~50代の男女各20名に『これから転職するなら正社員と派遣ではどっちが良いか』を調査しました。
アンケートの結果としては、10代~30代は転職後の雇用形態として正社員を選んでおり、40代を境に派遣社員を選ぶ人の割合が増えていることが分かります。
また、50代では7割以上の人が派遣社員を選んでいました。
正社員・派遣社員を選んだ理由
それぞれの年代で正社員・派遣社員を選んだ理由は以下の通りです。
10代・女性・Oさん
職業:製造、新卒採用担当
選択:正社員
若いうちは正社員として働くべきだと思います。
これから結婚や子育てなどのライフイベントが待っていると考えると、今のうちから貯金しておく必要がありますから。
20代・男性・Wさん
職業:建設
選択:正社員
経験を積んだりキャリアを築く点で正社員が有利だと考えています。
派遣にも良い部分はあると思いますが、若いうちは正社員として働くのが一般的というイメージがあります。
30代・男性・Kさん
職業:無回答
選択:正社員
周囲には派遣を選ぶ人も増えていますが、30代なら正社員として働く方がメリットが多いと思います。
ただ、年下の同僚と働くなどやりづらい部分も多いかと思うので、派遣という選択もありだと思います。
40代・女性・Kさん
職業:介護職員
選択:派遣
40歳を過ぎてから正社員としては働くのは本当に難しいです。
私は手に職があるわけではないので派遣でないと雇ってもらえません。
正直なところ、正社員としてもっと稼ぎたい気持ちはありますが、今から入社しても会社の空気に馴染めないと思います。
50代・男性・Mさん
職業:無回答
選択:派遣
仕事で怪我をしたことをきっかけに40代の終わりに退職しました。
50代で正社員として働くのは体力的にツライですし、そもそも転職しようにも選択肢がありません。
正社員を希望する若い世代の理由としては『経験やスキル』『給与』が最も多く、それに次いで『働きがい』『出世』が挙げられていました。
一方、40代以上の方では『正社員として働きたい』という意思を持っている方も多かったのですが『体力的な面』『年齢』などの理由で、派遣の方が働きやすいと感じている方が多い事が分かりました。
正社員への転職が向いている人とは?
アンケート結果を見る限り、年齢が若い人が正社員採用を希望していて、40代を境に派遣を希望する人が増えているんだね。
仕事に何を求めるかによってベストな働き方は変わってくるな。
年齢を判断材料にするのもひとつの手段ではありますが、どちらで働くべきかは目標やライフスタイルに合わせて選ぶべきです。
ここからは正社員として働くべき人の特徴を紹介します。雇用形態を選ぶ際の参考になさってください。
- 安定した給与、賞与を得たい
- 福利厚生、保険、退職金を希望する
- 長期に渡って働き続けたい
- キャリアアップを目指したい
安定した給与、賞与を得たい
安定した給与や賞与を望む方は、正社員採用を目指すのがおすすめです。
一般に、長期雇用や業務の幅が広くなる正社員は、派遣社員を含む非正規雇用に比べて待遇が良く、給与や賞与が期待できます。
例えば、厚生労働省が公開している時給ベースの平均賃金では、正社員・正職員の平均賃金が1,937円であるのに対し、正社員・正職員以外の平均賃金は1,293円と、正社員の65%程度となっています。
もちろん、働き始めではこれほど大きな差は生まれません。
「少しでもお金を貯めたい」という方は、リクナビNEXTなどの求人サイトを利用して正社員の求人に応募すると良いでしょう。
福利厚生、社会保険、退職金を希望する
正社員として働くメリットに福利厚生の充実や社会保険、退職金があります。
社員の負担を軽くして働く意思をアップさせる目的で、多くの企業が正社員に対する待遇を良くしています。
一方、派遣社員では社会保険や退職金を受けられないケースも珍しくありません。
福利厚生の面でも正社員に比べて劣ってしまうので、働きやすい環境を求める方は正社員がおすすめです。
年収に不満がある方は『年収交渉のメールを例文付きで解説!交渉成立に直結するポイントとは』を参考に交渉してください。
長期に渡って働き続けたい
ひとつの会社で長期に渡って働き続けるのあれば正社員として働く方が良いでしょう。
派遣社員では「契約から半年、1年間」のような雇用期間があり、同じ会社で働き続けるためには契約を更新する必要があります。また、会社の業績が悪くなった際には非正規労働者から契約を切られます。
ひとつの会社でキャリアを積みたい方に派遣社員はおすすめできません。
キャリアアップを目指したい
業務を通してキャリアアップを目指している方は、正社員として働く方が適しています。
キャリアアップを実現するためには、長期間に渡って会社に貢献することで周囲からの信頼や必要なスキルを獲得していく必要があります。
派遣でもキャリアアップを目指すことはできますが、派遣社員には契約期間があったり、正社員優遇の傾向のために貴重な経験を積むのは難しくなります。
正社員への転職が向いている人とは?
正社員が向いている人の特徴は、どっちかというと若い年齢の人達に当てはまりやすいんだね。
40代以降でも知識を蓄える目的で正社員を希望する人もいる。
次は派遣社員として働くべき人について紹介しよう。
正社員として働く意思がない方、年齢的にも転職が難しい方に人気なのが派遣です。正社員とは異なるメリット・デメリットがあるため、こちらの方が向いている人も多くいます。
ここからは派遣として働くべき人の特徴を紹介します。
- 様々な仕事に挑戦したい人
- プライベートや家庭を優先したい人
- 短期的に働きたい方
様々な仕事に挑戦したい人
ひとつの仕事にこだわらず、様々な職業、業種に携わりたい方には派遣社員が向いています。
契約期間のない正社員とは異なり、有期労働契約の派遣社員には最長3年の契約期間が定められています。
少なくとも3年単位で会社を変える必要があり、雇い止めごとに業界を変えれば多くの経験を積むことができます。
様々な業界で幅広い知識や経験を身に付けたい方は、リクナビNEXTで条件の良い求人を探してみましょう。
プライベートや家庭を優先したい人
プライベートや趣味を優先したい方、家庭の事情で急な休みが必要となる方は、都合をつけやすい派遣社員の方が向いています。
シフトや有給等に希望が通りやすいことに加えて残業が少ないこともあり、子育て世代の主婦や第一線を引退した方が積極的に派遣を選んでいます。
休日出勤も強いられないケースがほとんどですが、必ずしもないとは限らないため詳細は求人をチェックする必要があります。
短期的に働きたい方
短期間だけ働きたいと考えているのであれば派遣社員となることをおすすめします。
長期に渡って働く意思がない方は正社員として雇用契約を結んでしまうと急なライフスタイルの変化に対応できないことがあります。
派遣社員には会社ごとの契約期間があるため、契約期間を参考に仕事を選ぶことで計画的に自由になることができます。
派遣と正社員ではどっちが良いのかまとめ
このページでは、派遣社員と正社員のどっちが良いのか迷っている方に向けて、それぞれのメリット・デメリット、希望の働き方に対するおすすめを紹介しました。
派遣と正社員ではそれぞれに異なる利点があるため、自身のライフスタイルや目的に合わせて適した方を選ぶと良いでしょう。
もし、今後のキャリアプランで悩みや不安があればマイナビAGENTを始めとする就活支援サービスを利用してプロに相談してみましょう。
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