アパレル業界って、都会のおしゃれなイメージがあるし流行の最先端で仕事ができると考えるとすごく魅力的だよね。
僕もファッションセンスがあると思うからアパレル業界に転職しようと思うんだ。
未経験ならどんな志望動機を書いて応募すれば採用されるの?
アパレル業界の華やかなイメージの裏には大変なこともあるだろう。
しかし、ファッションや接客が好きであれば働きがいを感じることができるな。
今回はアパレル業界への転職について解説していこう。
アパレルは、最先端のファッションに携わることができる、自身のセンスを活かせるなど様々な魅力に惹かれて20代から30代ほどの若い女性の応募が絶えない業界です。
お洒落で華やかなイメージがあるために、常に一定の需要があります。
未経験でも比較的参加しやすい業界ではありますが、応募者が複数いることが多く、選考対策をしっかりと行っておく必要があります。
当記事では、アパレル業界への転職を考えている方のためにアパレルについて基本的な説明から仕事の魅力や欠点、志望動機の書き方や例文を紹介しています。
- アパレル業界の仕事内容と魅力・欠点
- 志望動機を書く際のポイント
- 経験者・未経験者の志望動機の例文
転職の始め方、進め方についてはこちら
アパレル職の仕事内容とは
転職の方法を説明する前に、この業界の仕事について簡単に紹介します。アパレル業界にはどういった仕事があるかご存知でしょうか?
アパレルと聞いて、洋服のデザインやバイヤーの仕事を思い浮かべる人は多いですが、販売を支えるための周囲の仕事も広く含まれています。
例えば、主な職種としては以下のようなものがあります。
- 販売スタッフ
- ファッションアドバイザー
- デザイナー
- パタンナー
- 営業、販促
- 企画
- 事務
この他にも、店舗や企業の責任者、店舗開発、生産管理など様々な仕事があります。服を作ったり接客をするイメージを持つ人は多いですが、実際にはデスクワークの募集も多い分野なのです。
まだアパレル業界について企業研究を行っていない方は、どういった仕事があるのか、働きがいや労働条件の面でどの職種が向いているのかを考えてみると良いでしょう。
企業研究の方法についてはこちらをご覧ください。
アパレルに転職するメリット・デメリット
アパレル業界にはいろいろな仕事があるんだね。
実際に働いている人はどういった感想を持っているのかが知りたいよ。
それなら実際に働いている人、働いた経験のある人にインタビューを行ったからコメントを紹介しよう。
アパレル業界に対して華やか、おしゃれなどのイメージを持って転職を希望する人は多いですが、実際に働いてみてイメージと異なる事は珍しくありません。
ここからは、入社後に後悔することがないよう実際にアパレルの仕事に携わった経験がある方のコメントを紹介します。
当サイト、転職ステップでは転職経験の有無に関わらずアパレル業界で仕事をしたことのある男女4名に『アパレル業界のメリット・デメリット』についてアンケート調査を行いました。
ファッションが好きなら楽しく働けてコミュニケーションスキルが身に付く
30代・女性・Nさん
業種:店長
私はもともと服が好きで、こういった仕事をしたいと思っていました。
始めたての頃は知識不足で接客にも不安があったのですが、今ではお客様と楽しく話すことができています。
仕事は決して楽ではありませんが最先端のファッションに詳しくなれますし、働いていてすごく楽しいです。
アパレルの中でもショップの店員やデザイナーなど服に関わる機会の多い職種は、ファッションに興味がある方がやりがいを持って働くことができます。特にショップで働く方は仕事の性質上、客と話す機会が多くなるためコミュニケーションスキルが身に付きます。
「服は好きだけど接客は苦手」という方は販促や生産管理の仕事を選び、裏方として携わると良いでしょう。
髪型や服装に自由がきく
20代・女性・Iさん
業種:ショップ店員
ヘアメイクや服装が自由なところが気に入っています。
おしゃれをしながら働くと、テンションも上がります。
アパレル業界の販売員は客におしゃれをアピールするため、服装やメイク、髪型、ネイルに指定がなく、自由な格好で働けるケースが多いです。店によっては一部制限や指定がありますが、基本的に拘束は少なめです。
「スーツや制服があった方が楽で良い」と言う方もいれば「自由な格好で働けるのが魅力」と感じる方もいます。
もし、好きな格好でファッションに関わる仕事がしたいのであればアパレル業界(特にショップ店員)に転職してみると良いかもしれません。
年末年始、大型連休、長期休暇が繁忙期になる
30代・女性・Tさん
業種:販促
アパレル業界は基本的にゴールデンウィークや年末年始、学生さんが夏休みになる時期は非常に忙しくなります。
私は販促の仕事をしているので、シーズンごとの忙しさにそれほど差は無いのですが、お店に勤務していた頃は休む暇もないほど忙しかったです。
アパレル業界は、連休や年末年始など客の増える時期に多くのセールを行い、非常に忙しくなります。ショップ店員はもちろんのこと、企画やバイヤー、販促などの販売をサポートする人たちも業務に追われることになります。
世間が休みの時に忙しく働く必要があるため、これを嫌だと感じてやめてしまう人も多くいます。
貯金が難しい、支出が多い
20代・男性・Uさん
業種:ショップ店員
販売員は特別な資格や経験が必要ないので転職しやすかったです。
しかし、給与はかなり少なく昇給もほとんどないのでお金がたまりません。
女性の販売スタッフの方は服やアクセサリーにもお金がかかると話しています。
アパレル業界の多くの仕事はスキルや経験、資格を必要としていません。未経験でも参入しやすいメリットはありますが、言い変えると『誰でもできる仕事』となり給料が低くなってしまうのです。
また、服装が自由なショップ定員は仕事に着ていく服やメイク、アクセサリーを購入する機会が多くなるため支出がかさむ傾向があります。
アパレルへの転職、志望動機の書き方とポイント
業界のメリットやデメリットについては分かったよ。
その上で転職してみたいと思ったから志望動機の書き方を教えて。
そうだな、転職しやすい業界ではあるが油断していると不採用になる可能性もある。
どういった情報をアピールするべきか例文付きで紹介しよう。
上でも解説しましたが、アパレルは経験や資格がなくても転職しやすい業界となっています。
しかし、しっかりと選考対策を行っていないと応募者が複数人いた場合に不採用となることもあります。
ここからは、アパレル業界への転職で少しでも有利になるための志望動機の書き方を短い例文と共に紹介します。
- 服が好きなことを具体的な話で伝える
- 経験や資格があれば必ず伝える
- どうしてその会社を選んだのかが大切
服が好きなことを具体的な話で伝える
アパレル業界に転職する際に服が好きなことをアピールする人は多いですが、それだけでは情報が不十分でアピールになっていないことが多いです。
ファッションについて自身の興味や挑戦意欲を話す際には、過去のエピソードや今後どうしていきたいのかといった情報を加えて具体性を増すよう心がけましょう。
経験や資格があれば必ず伝える
アパレル業界での経験や仕事をする上で活かせる資格を取得していれば必ず伝えるようにしましょう。
応募する業種で必要とされないスキル、資格であったとしても部署が変わった際に活用できたり、資格を通して身に付けた能力や考え方が評価されることもあります。
アパレルへの転職で有利になる資格には様々な種類がありますが、代表的な資格には以下のようなものがあります。
- 色彩検定
- 販売士検定
- ファッション販売能力検定
- パーソナルカラリスト検定
勉強中の資格については、履歴書に『勉強中』と記載することができるため転職を考えている方は使えそうな資格の勉強を始めてみると良いかもしれません。
どうしてその会社を選んだのかが大切
志望動機を書く際の大前提として、数ある会社の中からその会社を選んで応募した理由を書く必要があります。
応募して明確な理由がないと「どこでも良かったから貴社にしました」と暗に伝えることになるため非常に失礼です。
企業が独自に力を入れている分野やプロジェクト、他の企業と異なっている部分を見つけて志望動機のネタにすると良いでしょう。
企業の強みを探す際に使える情報ソースとしては以下のようなものがあります。
- 企業の公開しているホームページ
- パンフレット
- 求人情報
- 転職の口コミサイト
- 会社説明会
- SNS
ショップ店員など情報を積極的に発信している職種であればSNSで有力な情報が手に入ることもあります。一方、営業や企画、販促など会社の内部の情報は口コミサイトやホームページで確認するのがおすすめです。
アパレル業界への転職で使える志望動機の例文
志望動機を書く際のポイントについては分かったけれど、自然な文章を書くのは難しいね。例文を見せてよ。
それなら2つの例文と1つのNG例紹介しよう。
志望動機の書き方や採用で評価されるためのポイントについては紹介しましたが、実際に書いてみると難しいものです。「久しぶりに書くから何を書けば良いのか分からない」という方もいることでしょう。
ここからは、経験者・未経験者それぞれの志望動機の例文とNG例を紹介します。
アパレル業界の志望動機【経験者の場合】
私は△年間に渡って○○職を務めておりました。お客様から求められる商品を適切な数だけ買い付けできるよう現場の声に耳を傾けた仕事は、社内でも高い評価を得ていました。
貴社は現場とバイヤーとの距離が近いとのことで、私の経験を活かした仕事ができると考え志望致しました。
入社した際には過去の経験を活かして即戦力として働けるよう尽力する所存です。よろしくお願いいたします。
選考では貴重な経験や個人の取り組みが評価されるため、単に経験がある旨を記載するだけではアピールにはなりません。
過去の経験について具体的な実績を書いたり『入社後にどのように活かすのか』を記載しましょう。
アパレル業界の志望動機【未経験者の場合】
貴社のホームページを拝見した際に○○の販売に力を入れていることを知り、私のやりたいことできると考え志望致しました。
貴社の△△職を志望するにあたって□□の資格を取得致しました。また、現在は□□□の勉強をしており○月に取得予定です。
入社した際には、○○ブランドの知識や資格を活かして貴社の売り上げに貢献したいと考えております。
上でも説明しましたが、未経験者の志望動機では『入社後にやりたい事』をアピールする必要があります。
しかし、単にやりたいことを書くだけであれば誰にでもできてしまいます。他の応募者に勝つためには、その目的を実現させるために自分が努力したことを書いて説得力と付加価値を増しましょう。
アパレル業界の志望動機【NG例】
私は、普段から流行りのファッションを追いかけていて、友人の服を選んだりしています。周囲からはセンスも良いと言われているため貴社に貢献できると考えています。
よろしくお願いいたします。
上の例文は、ファッションへの興味や接客への意欲をアピールできており、一見すると評価されそうでもありますが、ダメなポイントが複数あります。
- 入社後にやりたい事、キャリアビジョンが不明確
- 強みについて客観的な根拠がない
- 会社への貢献が期待できない
- その会社を選んだ理由が記載されていない
NG例の志望動機では、面接官や採用担当者の心象を損ねる可能性もあります。必要な情報が過不足なく含まれた志望動機を書くようにしましょう。
アパレル業界への転職まとめ
このページでは、アパレル業界への転職を考えている方に向けて、アパレルの仕事の種類や魅力・欠点、志望動機の書き方・例文を紹介しました。
アパレル業界には、服を作る人もいれば売る人や販売を支える人、品質を管理する人など沢山の人が関わっています。「接客が苦手だから」と諦めずに自分が輝ける場所を探すと良いでしょう。
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