転職後の職種として保育士を検討しているんだ。
でも、未経験だから志望動機や面接対策など、選考に対しての不安が多いんだ。
確かに志望動機や面接では、必要な情報を過不足なく伝えて評価される必要があるな。
今回は保育士への転職について解説しよう。
転職先の業界として保育を選ぶ人は少なくありません。
中でも保育士は経験者・未経験者の両方から人気があり、近年の有効求人倍率は2倍を超えています。
「子供が好き」という人たちから高い人気を誇る保育士ですが、採用されるためにはどういった選考対策を行えば良いのでしょうか?
このページでは、保育士への転職を考えている方に向けて、志望動機の書き方や例文、面接対策の方法を解説しています。
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保育業界で求められる人物像とは?
まずは、保育士に求められる条件や人物像について解説します。
企業や園から「向いている」と判断されるのは以下のような人物です。
- 子供と関わるのが好き、面倒見が良い
- コミュニケーション能力、観察力がある
- 体力や忍耐力がある
- 保育士資格を取得済み・実務経験がある
子供と関わるのが好き、面倒見が良い
保育士になるためには、まず『子供が好きで世話を苦に感じない性格』が必要となります。
仕事をしていくうえで最も関わりの多い児童に対して、愛情をもって接することができるか、身の回りの世話をできるかが重視されます。
何気ない気持ちで保育の仕事を始めると「想像とのギャップが大きかった」「子供が嫌いになった」と、短期離職を選ぶことになりかねません。
保育士に応募する際には、ESや面接で子供の面倒を見た経験をアピールして、その時に感じた事や気を付けた事を伝えると採用担当者の印象に残りやすいです。
コミュニケーション能力、観察力がある
保育士になるにあたって『コミュニケーション能力』と『観察力』は外すことのできない条件です。
保育士は子供や職員、保護者など多くの人間とコミュニケーションをとりながら仕事を行います。そのため、報連相(報告・連絡・相談)ができない職員はトラブルの原因となります。
また、子供を預かる立場として園児の健康・安全を管理する責任があります。
普段からコミュニケーションを取ったり、しっかり観察して変化に気づくことが大切になるのです。
体力や忍耐力がある
保育士に対して「子供に癒される」「楽しそう」というイメージを持つ方は多いですが、実際には予想以上にきつい仕事です。
例えば、保育所の配置基準は、3歳児の園児20人につき職員1名、4~5歳児の園児30人につき職員1名となっています。
つまり、多くの園では10人以上の園児を一人の職員が見ることになり、非常に忙しいのです。
他にも、保護者とのトラブルやクレーム、保護者間のトラブルに巻き込まれたりと精神的に疲労することが多いのも離職者が多い要因となっています。
保育士資格を取得済み・実務経験がある
転職にあたって保育士資格の取得や実務経験は強いアピールポイントになります。
企業や園は即戦力として働ける人材を募集しているので、専門的な知識や経験を持った人材は未経験者よりも優遇されます。
また、保育士資格を取得していない保育補助は、クラスを受け持ったり指導計画を作成することができません。
資格や経験がある方はその旨をアピールし、資格未取得の方は取得する意思があることを伝えると良いでしょう。
志望動機を書く時のポイント
やっぱり経験のある人材が採用されやすいんだね。
未経験が評価されるためには、どんな志望動機を書けば良いのかな?
未経験者は入社後のキャリアビジョンを明確にしたり、上昇志向をアピールすると良いだろう。
ここからは志望動機を書く時のポイントを紹介しよう。
保育士への転職で評価される志望動機の書き方を例文付きで解説します。
紹介する例文を参考に、採用担当者から「是非とも面接をしてみたい」と思われるような文章を書いて下さい。
- 保育業界、園を志望した明確な理由を記載する
- マイナスの表現を用いずに転職した経緯を伝える
- 経験や資格は具体的にアピール
- 入社後にやりたいこと、キャリアビジョンを明確に伝える
- 採用するメリットは説得力を持たせる
保育業界、園を志望した明確な理由を記載する
志望動機を書く際には、数ある業界から保育業界を選んだ理由、さらにはその園を志望した理由を伝えます。
採用担当者は「どうして保育業界を志望しているのか」「他の園ではなく、うちに応募したのか」を知りたがっているので、具体的なエピソードと共に記載しましょう。
志望動機を書く際には具体性を増すために
- なぜ応募したのか
- 他の業界、園ではいけない理由
- 保育に関心を持った時はいつか
- どんなシチュエーションで何を感じたか
など、細かく分析して重要な部分をピックアップしていくと良いでしょう。
マイナスの表現を用いずに転職した経緯を伝える
志望動機で転職に至った経緯を書く場合、転職理由として愚痴やマイナス表現を用いるのは好ましくありません。
転職理由はプラスの理由に言い換えたり、無難な理由を伝えるのことが大切です。
また、退職理由から『今後の目標』や『どういった環境で働きたいのか』を説明するとスムーズにキャリアビジョンを伝えられます。
例えば、人間関係を理由に退職した場合には
『良い先輩の下で知識を深めたい』『研修制度の整った貴園で経験を積みたい』
と、人間関係への不満を遠回しに伝えたり、他の理由に変えるのがおすすめです。
経験や資格は具体的にアピール
転職をする上で経験や資格は強い武器となります。アピールできる強みがある場合には、積極的に売り込んでいきましょう。
保育士で役立つ資格には以下のようなものがあります。
- 保育士
- 幼稚園教諭免許
- 運動保育士
- チャイルドケア
- チャイルドコーチング
他にも転職時に評価される資格は多くあるので、取得しやすく実用的なものから挑戦していくと良いでしょう。
勉強中の資格については、志望動機でアピールできるだけでなく履歴書の免許・資格の欄にて
『○○の資格を勉強中』『○○の資格を△月に取得予定』
と記載することができます。
入社後にやりたいこと、キャリアビジョンを明確に伝える
志望動機を書く際に忘れてはいけないのが『入社後にやりたいこと』や『キャリアビジョン』です。
その業界や園を志望した理由と共に入社後のビジョンについて説明することで、熱意や明確な志望理由を理解してもらえます。
キャリアビジョンは、少しでも具体的になるよう意識しましょう。
例えば、単に『たくさんの園児と関わり経験を積みたい』と書くのではアピール力に欠けるので
『園児との関りを通して見識を広め、○年後には△△の業務を任せて頂けるよう信頼を培っていきたい』
と、具体的な業務内容や立ち場、目標期限などの情報を加えます。
採用するメリットは説得力を持たせる
転職時には自身の経験・スキルのアピールに重点を置きがちですが、忘れてはならないのが『どの会社も自社の利益に貢献してくれる人材を求めている』ということです。
自分を採用することによってどういったメリットがあるのかを具体的な根拠と共に伝えましょう。
志望動機では『○○で貴社に貢献できる』と書くよりも
『△△職で□□などの実務経験を積んでいるため○○で貢献できる』
と、経験や資格について具体的に記載して説得力を持たせます。
保育士への転職で使える志望動機の例文
志望動機の書き方についてはよく分かったよ。
意識するポイントが多くて難しそうだから例文を見せてもらえると助かるな。
それなら、経験者・未経験者それぞれの例文とNG例を紹介しよう。
志望動機の書き方については説明しましたが、中には「メール全体の流れを確認しておきたい」「テンプレートや例文を見たい」という方もいるでしょう。
そんな方に向けて、ここからは経験者・未経験者ごとの志望動機の例文とNG例を紹介します。
保育士経験者の志望動機【例文】
私が貴社を志望した理由は、ワークライフバランスに力を入れた貴園で保育士としての経験を積んでいきたいと考えているためです。
私は、現職で保育士として○年間勤務しております。(実務経験の説明など)
2020年には、チャイルドコーチングの民間資格を取得して園児の自発的成長を促すよう知識を身に付けて参りました。
今後も保育士としてキャリアを積むにあたって、働きやすく家庭との両立を目指せる園に就職したいと考え貴園に応募いたしました。
入社後には、これまでの経験とチャイルドコーチングの知識を活かして即戦力として尽力して参る所存です。
よろしくお願いいたします。
経験者の志望動機では、実務経験についての具体的な説明と入社後の目標、キャリアビジョンを伝えます。専門的な情報でも理解してもらえるので、ポジションや携わった業務、仕事を行ううえで気を付けていたことなど、細かく説明しましょう。
また、実務経験がある人材は『即戦力』として評価されます。自身の強みと共に即戦力になれることをアピールすると良いでしょう。
保育士未経験者の志望動機【例文】
私は子供と関わるのが好きで、高校の職場体験では保育園で園児のお世話をしたことがあります。その際に、保育士の仕事に興味を持ち保育士資格を取得しました。
現在、私は○○業界で△△の業務を担当しているのですが、以前から興味があった保育の仕事に就きたいと考え、新入社員の育成に力を入れている貴園を応募しました。
入社後には一日でも早く業務になれるよう頑張りたいと考えています。
未経験者の志望動機では、業界に興味を持ったきっかけを伝えます。
取得や勉強中の資格を記載するのはもちろんのこと、保育士として活かせる経験や能力についても積極的にアピールしましょう。
志望動機のNG例
私が貴園を志望した理由は、園児が好きで保育の仕事に挑戦したと考えたためです。
私は普段から家族の子守を任されており、子供と関わる仕事に興味を持つようになりました。
貴社で保育士としての基礎を学びたいと考えています。
上記のNG例では、自己PRとなるようなアピールポイントがないうえに、キャリアビジョンも曖昧で説得力がありません。
採用するメリットが伝わってこないため、選考では評価されにくいです。
面接対策は就活支援サービスを利用する
例文を参考に志望動機を書いたらすごく良い仕上がりになったよ。
入社意欲やキャリアビジョンがはっきりとしているから採用されるはずだね!
志望動機にこだわりを入れるのも大切だが、それ以上に面接試験の方が大切だ。
実際に会って話すことで、熱意や雰囲気、人柄など様々なものが見えてくる。
面接では、志望動機に記載した内容を軸として様々な質問に答えていかなければなりません。
また、面接官は志望動機や挑戦意欲の他に、応募者の雰囲気や人となり、ビジネスマナーなど細かな部分についてもチェックしているのでしっかりと対策を行う必要があります。
面接の練習は、ハローワークや転職エージェントを利用して知識ある第三者にアドバイスを貰いながら行うと良いでしょう。
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転職は複数社にエントリーして同時進行がおすすめ
応募した園で採用してもらえるか不安だよ。
不合格なら求人探しからやり直すことになるから心が折れてしまうかも、、、。
転職の際に1社しか応募しないのは非常に危険だぞ。
ひとつの求人にこだわらない場合には、いくつかにエントリーしてリスク管理を行おう。
転職時に志望動機や面接対策に力を入れていても、他に優秀な応募者がいることで不採用になるケースがあります。
特に、実務経験のない保育士未経験者は採用で不利になることが多いため、応募数を増やして採用される可能性を上げておくと安心です。
複数社にエントリーすることには、内定を貰える可能性を上げたり不採用時のリスク軽減する、選考に慣れるなど様々なメリットがあります。
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【保育士への転職】志望動機や面接対策のまとめ
このページでは、保育士への転職を考えている方に向けて志望動機の書き方・例文、面接対策について解説しました。
志望動機では、自分の強みやキャリアビジョンを明確に伝えたうえで、自分を採用するメリットについても根拠と共に記します。この志望動機を基に、プロの意見を取り入れながら面接対策を行えば選考対策は万全です。
転職や選考に不安がある方はエントリー数を増やしてリスク管理を行いましょう。
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