転職活動を始めて求人をチェックするようになったんだけど、優良企業を見つけるのが難しいんだ。
条件の良い企業の見分け方があれば教えて欲しいな。
どういった企業を優良企業と呼ぶかはその人次第だが、一般にホワイト企業と言われる会社にはいくつかの共通点がある。
今回は優良企業の見分け方について紹介していこう。
転職活動は気になる企業を見つけてエントリーするところから始まります。
自己分析や自身のライフスタイル、労働条件を参考に企業選びをすれば良いのですが、中には「ブラック企業には入りたくない」「優良企業だけに応募したい」という方もいることでしょう。
入社後のミスマッチを防ぐために、優良企業の見分け方を知っておくべきです。
この記事では、優良企業の見分け方や情報収集の仕方と注意点、おすすめの転職サイトを紹介しています。
優良企業の見分け方7選
一般に『優良企業』と呼ばれるのは、働き手が満足できる環境で安定した利益を出し続ける会社です。
当記事では、優良企業を以下の様に定義して話を進めていきます。
- 社員の働く環境が整っている
- 売り上げが社員に還元されている
- 社員が満足して働ける
- 経営が安定している
- 入社後に長く働くことができる
上記の条件を満たした企業を探すためのポイントを紹介していきます。
従業員に働きやすい環境を提供できているか
優良企業の見分け方のひとつに、従業員に働きやすい環境を提供するための取り組みがあるか、長期に渡って働くための環境が整備されているかが挙げられます。
社員を大切にしている優良企業は、無理なくキャリア構築ができるよう入社後の定着率を高める動きが活発です。
例えば、最近ではノー残業デーの導入や有給取得の推奨、プレミアムフライデーによる定時退勤を進める企業も増えつつあります。
会社を選ぶ際には、従業員が働きやすい環境を作れるよう会社全体が意識しているかをチェックしましょう。
他社にはない強みがある、事業に将来性がある
多くの優良企業は、他社にない強みを持つことで安定した業績を出し続けているタイプと常に新規事業に挑戦することで利益を生み続けるタイプの2つに分けられます。
会社独自の強みや挑戦的な姿勢がない会社では、仮に現在の業績が安定していたとしても経済の変動や消費者ニーズの変化に対応できず、ブラック企業へと変わりやすい傾向があります。
働き甲斐やキャリアアップという観点からも強みや将来性のある企業を選ぶよう心がけましょう。
会社の純利益が安定している
会社説明会で「売り上げが伸びている」とアピールする企業は多いですが、純利益が安定して伸び続けているかを確認しましょう。
売り上げはあくまでも収入のみを示した数値であり、費用や損失が組み込まれていません。
売り上げは安定しているものの、純利益が下がっている会社は少なくありません。
面接や会社説明会で業績を聞く際には、純利益を指定しましょう。
業界でのシェア率が高く、横の繋がりが多い
安定した業績を出している会社は、業界でのシェア率が高く、多くの企業と提携、取引を行っています。
『シェア率が高い=優良企業』とは限りませんが、業績が安定していると社員への待遇が良かったり倒産リスクが低くなるので、従業員としては働きやすいです。
企業のホームページを参照することで、取引先の企業名や所属している協会について知ることができます。商品やサービスのシェア率についても確認できることがあるのでチェックしてみると良いでしょう。
シェア率が高くても業績が良いとは限らない
企業が自社PRとして、業界でのシェア率を用いることがありますが、シェア率が高いことが安定した業績を示すとは限りません。
トップシェアを誇る業界であっても、市場規模が小さかったりマーケット全体の売り上げが少なければ利益も大きくはなりません。
転職先を考える際には、市場規模を確認したうえでシェア率を参考にしましょう。
社員の声を反映させている、評価制度が整っている
転職先の会社が優良企業であるかチェックする方法に、会社が社員の声を積極的に反映させているか、評価制度が整っており社員の貢献が給与や役職として反映されているかがあります。
会社のやり方を優先して社員の声を取り入れない、風通しの悪い会社では、従業員が自ら仕事を選んだり環境改善を提案することはできません。
スキルアップを目指すのであれば、転職先は風通しの良い業界を選びましょう。
実際に働いた人が不満を持っていないか
最も簡単な見分け方として、実際に働いている人の声を参考にする方法があります。
例えば、OpenWorkなどのクチコミサイトでは、現在会社に所属している人や既に退職した社員の投稿を見ることができます。
会社の内情や不満を知れるのはもちろんのこと、選考過程について経験が記載されていることがあります。
複数のクチコミサイトを利用して多くの意見を集めましょう。
おすすめできない見分け方もあるため注意
優良企業の見分け方にはいろいろなものがあるね。
上記で紹介した項目はあくまでも傾向なんだろうけど、何も知らないで応募するよりは良いし、すごく参考になったよ。
おすすめできない見分け方もいくつか紹介しておこう。
優良企業の見分け方には様々なものがあり、信憑性の高い方法もある一方で本当に見分けられるのか怪しい方法も沢山あります。
例えば、以下の方法で見分けるのはおすすめできません。
- 名の知れた大企業であるか
- 雑誌で取り上げられている
- 求人に記載されている給与額
- 第三者機関から表彰されている
企業名が知られているか、ビジネス雑誌などの情報誌で取り上げられているかどうかは優良企業を見極める方法としては役に立ちません。
実際に大手企業の多くで、ブラック労働が報告されており、ホワイトをアピールしていた会社が数年以内に倒産しているケースも珍しくありません。
また、給与が良い、表彰されているなどの事実も内情を知るために用いることはできません。過酷な労働や残業によって実績や高給を実現していることがあります。
優良企業を調べるために使える情報ソース
ところで、会社の情報ってどうやって調べれば良いの?
企業のHPだけでは情報量に限界があるんだ。
情報は様々な方面から取得して審議を見極める必要があるな。
いつ、誰が発信した情報なのか吟味して参考にしよう。
応募を検討している会社が優良企業なのか知りたい場合には情報収集をする必要があるのですが、参考にすべき情報源が分からないことも珍しくありません。
転職の際に活用したい情報源としては以下のようなものがあります。
- 会社のホームページ
- パンフレット
- 求人情報
- 転職サイト
- 企業説明会
- 就活イベント
- クチコミサイト
- SNS
企業が公表している強みを知りたい場合、正確な情報を入手したい場合にはホームページや会社説明会の情報、リクナビNEXT
企業研究の方法については『転職活動で実践したい企業研究の方法|目的やパターン別に3つを紹介』をご覧ください。
リクナビNEXT公式サイト
優良企業に採用されるために必要なこととは?
優良企業の見分け方には様々なものがあるんだね。
でも、ホワイト企業を見分けることができれば転職で失敗することはないから安心だ!
企業を見極める力がついてでも採用されなければ意味がない。入社できない企業の求人を見ていても仕方ないからな。
ここからは優良企業で求められる力と対策方法を紹介しよう。
「優良企業に入社したい」という希望は現在転職活動に励む多くの人が持っているため、良い求人ほど多くの応募者や経験・スキルを有した人材の応募があり勝ち抜くことが難しい状態にあります。
優良企業を目指すのであれば以下の条件に適しているか、身に付けているかを確認しましょう。
- 業界での経験やスキル
- 役立つ資格
- キャリアビジョン
- 積極性、挑戦意欲
- 働ける環境(家庭の事情、既往歴など)
- 若さ
以上の条件は、即戦力の採用や社員のキャリア構築を目指している会社側から求められるものです。全ての条件を満たしている必要はありませんが、応募する企業が何を求めているかを理解したうえで企業に貢献できることをアピールする必要があります。
不利な条件はプラスの表現に変えることができる
もし、転職において不利な条件があれば、採用のためにできることを始めたりプラスで言い換えることでマイナスの印象を与えないようにすることはできます。
言い換え、できること | |
業界での経験やスキル | 業界に関わらず役立つ経験、スキルをアピール ・プロジェクトリーダーの経験 ・計画実行力 |
役立つ資格 | 勉強を始めて履歴書に『勉強中』『取得予定』と記載 ・職業訓練校にて○○の講座を勉強中 ・○○の資格を△月に取得予定 |
キャリアビジョン | 企業のHPを参考に具体的に考える |
積極性、挑戦意欲 | 入社後にやりたいことを複数アピール |
働ける環境 | 仕事に支障が出ない事、他で補えることを伝える ・通院は土曜なので仕事に影響はありません ・休日出勤が可能です |
若さ | 長期的に働く意思があることをアピール |
プラスの表現に言い換えたり、これから勉強を始めるのも難しい方は不利な条件があることを正直に伝え、そのうえで何ができるかアピールしましょう。「企業にとってメリットがある」と面接官や採用担当者に思わせることができれば採用の可能性があります。
優良企業を見つけるなら転職エージェントがおすすめ
優良企業の見分け方を教わったけど、自分で見つけられる自信がないよ。
いろいろと条件を加えると応募できる求人が減ってしまうんだ。
気になる企業が見つからない場合には、プロに頼ろう。
ハローワークはみんなが利用するから転職エージェントがおすすめだぞ。
このページでは、優良企業の見分け方や転職で使える情報源、企業研究をする際の注意点を紹介しました。
優良企業への転職を成功させるためには、多くの情報を偏りなく収集してその真意を確かめる必要があります。また、会社に必要とされる人材でないと高い倍率の選考を勝ち抜くことはできません。
もし、自分で優良企業を見分けられない場合やホワイトな求人が少ない場合には転職エージェントサービスに登録して求人の案内を受けましょう。
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