転職したい会社の募集要項を満たしてないんだ。
募集要項をクリアしていない人には応募資格はないのかな?
それなら今回は募集要項と応募資格について解説しよう。
転職活動をしていると募集要項が設けられている会社を目にすることがあります。
「ダメ元で選考を受けてみたい」と考える方もいれば、「条件を満たしていなければ採用されないだろう」と応募を諦めてしまう方もいます。
では、実際のところ募集要項を満たしてない会社に応募することはできるのでしょうか?
応募して採用されるためには何が必要になるのでしょうか?
このページでは、転職の募集要項と応募資格についてアンケート調査の結果を踏まえて紹介します。
- 募集要項を満たさなくても応募できるのか
- 必要とされる能力、資格とは
- 応募する際のポイント
- 志望動機・自己PRの例文
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募集要項を満たしてないと応募資格がない?
企業が募集要項として、職務経験やスキルを掲載していることがあり、転職活動中の人の中には「要件を満たしてないと応募できない」と考えている方もいます。
では、企業の募集要項を満たしてないと選考に応募できないのでしょうか?
結論から言うと、募集要項を満たしていなくても応募することができます。
企業が求人に掲載している募集要項は、どういった人材をどのような条件で雇用したいかが表記されたものです。ここに記載されている条件も企業が欲している人材を表したもので、該当しない人材が応募できないというわけではありません。
ただし、条件を満たしてないことで選考に不利になることもあります。採用されない可能性も視野に入れて転職活動を進めると良いでしょう。
募集要項を満たしていなくても応募する人は多い
実際に募集要項を満たしてないのに応募した人はいるのかな?
心配だからみんなの声を聞いてみたいよ。
転職経験者にアンケート調査を行ったからその結果を紹介しよう。
当サイト、転職ステップでは転職経験者50名を対象にアンケート調査を行いました。
『転職に際して募集要項を満たしてない会社に応募した経験はありますか』という内容で調査した結果が以下の通りです。
ない・・・36人(72%)
実際に転職を経験した方の2割ほどが募集要項を満たしてない企業に応募していることが分かりました。
応募者の割合としては少ないですが、企業としては募集要項を満たしてない人材が一定の割合で応募してくることになります。条件を満たしてない応募者の存在は珍しくないと言えるでしょう。
募集要項を満たしてない人材が採用されるために必要なこと
募集要項を満たしてないと選考で不利になることもあるんだよね。
採用されるためには何が必要になってくるの?
そうだな、採用担当者の声を交えていくつか紹介しよう。
ここからは、転職で募集要項を満たしてない人材が採用される素質を採用担当者の声と共に紹介します。
重要なポイントは以下の通りです。
- やる気、挑戦意欲を持っている
- 魅力的なスキルや経験、資格がある
- 人手不足、人材補填の必要がある
やる気、挑戦意欲を持っている
40代・男性・Nさん
製造業・役員
募集要項では業界での経験を求めていますが、やる気さえあれば採用を前向きに検討します。続けるのが大変な仕事なので建前上、経験者を募集しています。
会社としては、見込みがある人材を積極的に採用してキャリアを積んでもらいたいと思っています。
募集要項を満たしてない会社に応募する際には、挑戦意欲が大切になります。
入社後にスキルや経験を積める会社が増えているので、長期に渡って働く意思があれば採用されることもあります。
ただし、キャリア構築の目的で若手を採用する企業がほとんどです。年齢を重ねるにつれて採用されにくくなります。
魅力的なスキルや経験、資格がある
30代・男性・Kさん
税理士・採用担当
応募要件としては簿記を定めていますが、FPや中小企業診断士など仕事で活かせるスキルを持っていれば採用します。私は最終的な判断をする立場ではないのですが、実際に簿記の資格を持っていない人が採用されるところは何度も目にしています。
募集要項で指定されている条件以外に魅力的なスキルや経験、資格を所有していると採用されることがあります。
特に様々な能力を必要とされる職業では、募集要項の条件に記載されていない能力を評価されることがあります。重要視されるか分からないスキルや経験、資格がある方は履歴書に記載しておくことで新しい市場価値に気づけるかもしれません。
人手不足、人材補填の必要がある
20代・女性・Sさん
防災メーカー・採用担当
うちの募集要項には条件として経験を記載しています。基本的に経験がある方を優先するスタイルは変わらないのですが、新プロジェクトを始めるにあたって未経験者を採用することがあります。
他社でも同じように人手不足の際には募集要項に従わない採用が多くあると聞いています。
募集要項を満たしてない人材でも、会社が人手不足であったり早急に人材を補填する必要があるときには採用されることがあります。
年間を通して求人を掲載している企業、新しい事業に挑戦している企業では、採用されることも多いので応募してみる価値があります。
募集要項を満たしてない企業に応募する際のポイント
ところで、募集要項を満たしてないと応募の時に注意することがあるのかな?
条件を満たしてないことを伝えたうえで、どのように会社に貢献できるかアピールすることが大切だな。
ここからは募集要項を満たしてない会社に転職を考えている方に向けて、応募のポイントを紹介します。
転職で失敗しないため、選考で有利になるためには以下のポイントを押さえておく必要があります。
- 入社後に苦労する可能性を再確認する
- どうように会社に貢献できるかアピールする
- 長期に渡って働く意思を伝える
- 不採用になった時のことを考えておく
入社後に苦労する可能性を再確認する
募集要項を満たしてない会社に応募する際には、入社後に苦労する可能性があることを確認しておきましょう。
スキルや経験不足で入社すると入社後のキャッチアップが難しかったり、周囲についていくことができず挫折してしまうことがあります。
実際に「周囲のレベルが高くてついていけない」「入社したばかりだが転職したい」と感じる人が多くいます。
必要とされている能力と自身の能力を比較して、入社後に困ることはないか考えておきましょう。
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どうように会社に貢献できるかアピールする
募集要項の条件を満たしてない時には、現在のスキル、経験でどのように会社に貢献できるかアピールする必要があります。
条件に沿わない人材の採用には、教育や資格取得の支援の目的で時間と費用を必要とします。そのため、企業側は可能な限り募集条件に沿った人材を採用したいと考えています。
採用に伴うデメリットを補う方法としては以下のような情報があります。
- 所有している資格やスキル、経験
- 勉強中の資格
- 入社後、長期に渡って働く意思
- 会社で活かせる優れた性格、能力
会社がどういった人員を欲しているのか考えたうえで自己PRを書きましょう。
長期に渡って働く意思を伝える
募集要項を満たさない人材を雇用するリスクは上で解説しましたが、会社としては短期離職する人材も同様にリスクがあります。
入社後の成長を期待して採用した会社が短期離職をされてしまうと時間と費用の損失が発生します。
応募者のやる気や挑戦意欲を評価して採用する会社は、応募者が入社後にキャリアを築き、募集要項のスキルや経験またはそれに見合った能力を獲得することを前提としています。
面接では、長期に渡って働く意思を伝えましょう。
不採用になった時のことを考えておく
募集要項を満たしてない求人に応募する際には、不採用になった場合のことを考えて他社の選考を受けておくことも大切です。
持ち駒(併願数)を増やしておかないと、選考落ちした際に再び企業研究から始めることになります。これまで選考に費やしてきた時間をやり直すことになるので精神的にも体力的にも辛くなって行きます。
実際に、選考の併願を行わなかったためにお祈りメールを受け取った段階で心が折れ、転職を諦めてしまう方もいます。
リスク管理のためには、3~5社を受けるのがおすすめです。
募集要項を満たしてない場合の志望動機・自己PRの例文
応募するときには志望動機や自己PRが必要になるよね。
なんて書けば良いか分からないから教えてよ!
それなら、例文をいくつか紹介しよう。
募集要項を満たしてない会社への転職で使える志望動機・自己PRの例文を紹介します。
例文①
私が貴社の○○職を志望した理由は、貴社の新規事業に魅力を感じているためです。
(事業の魅力、具体的な志望動機など)
貴社の○○職で必要となる△△の経験はありませんが、3年間に渡り□□を経験してまいりました。この□□を貴社の○○職で活かせると考えております。よろしくお願いいたします。
例文②
貴社の○○職を志望した理由としては、貴社の新規事業に携わりたいと考えたためです。
(事業の魅力、具体的な志望動機など)
貴社の募集要項にありました資格は所有しておりませんが、来年□月の合格を目指して勉強しております。
入社後には新規事業を牽引する一因となれるよう尽力してく所存です。
例文③
私が○○業界を志望した理由は、△△に魅力を感じているためです。特に○○業界でも□□に重点を置いている貴社で働きたいと考え、志望致しました。
(事業の魅力、具体的な志望動機など)
貴社の募集要項に記載されております経験はございません。ですが、貴社で長年に渡ってキャリアを築き、会社にとってより多くの利益を生み出す存在になるつもりです。
志望動機・自己PRを書く際には、必ず募集要項を満たしてないことを記載します。
条件を満たしてないことが分かると選考で不利になることがあります。しかし、後に発覚する方が印象が悪いです。
履歴書の書き方はこちら
募集要項を満たしてない会社への転職についてまとめ
このページでは、募集要項を満たしてない求人に応募したい方に向けて、応募資格があるのか、採用されるためには何が必要なのか紹介しました。
募集要項を満たしていなくても応募することはできます。しかし、選考で不利になることがあるため、経験やスキル、長期に渡って働く意思を伝えることが大切です。
企業のリスクを如何に軽減できるか、入社後に何ができるかをアピールする志望動機を考えておきましょう。
もし、併願会社が決まらない場合には大手の転職サイトがおすすめです。
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