今勤めているベンチャー企業は将来性に不安があって大手企業に転職したいと考えているんだ。
知名度の低い会社から大手企業に転職するのは難しいのかな?
ベンチャー企業となると、業界でのブランド力が低い会社が多な。
しかし、名の知れていない会社の経歴があるからといって採用されない訳ではないぞ。
大手企業は給与や待遇、将来性の面で優れているため、入社を希望する人は非常に多いです。
現在ベンチャー企業に在籍している方の中にも大手企業への転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、世間的に名の知れていないベンチャー企業から大手企業へと転職する事は可能なのでしょうか?
また、ベンチャー企業と大手のそれぞれにどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
このページでは、ベンチャーから大手への転職を検討している方に向けた情報を紹介しています。ベンチャー企業から上場企業へと転職を成功させたTさんに監修して頂いておりますので、信頼性の高い記事になっています。
ベンチャー企業から大手企業に転職する人は少なくない
ベンチャー企業から大手企業への転職は決して珍しいことではありません。
近年では、働き方の多様化や転職を推進する風潮からベンチャーから大手へと転職する人が増えています。
また、リクルートエージェント
「知名度の低いベンチャー企業は転職に不利」と考えている方は多いですが、しっかりと準備を行ったうえで転職に挑めば大手企業に入社することも可能です。
私が勤めていたベンチャー企業でも、大手企業に転職している人はいました。
20代~30代はキャリア構築が可能なために採用されやすいのでしょう。
ベンチャー企業で働くメリット・デメリット
そもそも、どうしてベンチャー企業辞めたいと思うんだ?
ベンチャーにも良い部分はあると思うぞ。
将来に対する不安が大きいからだよ。
給与が安定しないのに仕事量が多いなんて若いうちは良いけれど、歳をとってからが不安で仕方ないんだ。
ベンチャー企業で働くことには、様々なメリットがある反面でデメリットとなる特徴もあります。
転職すべきか迷っている方のためにベンチャー企業で働き続けるメリット・デメリットを紹介します。
- 会社が大きくなり福利厚生が充実する可能性がある
- 重要なポジションにつけるチャンスがある
- 会社が倒産する、経営が悪化する可能性がある
ベンチャー企業には会社が拡大する可能性がある
ベンチャー企業のメリットとして、会社が成長して事業拡大や福利厚生が充実する可能性があります。
設立時には参入事業が少なかったり法定外福利厚生が不十分だったりと、社員にとって働きづらい環境であるケースが多いです。
しかし、経営が安定して会社の規模が大きくなると、労働環境が改善されたり業務の幅が広がって様々な経験を積めるなど、様々な強みが生まれます。
現在はベンチャー企業であっても、将来的には上場企業となる可能性も十分にあるのです。
会社が順調なペースで拡大、発展しているのであれば、大手企業になることを信じて働き続ける選択もあります。
重要なポジションにつけるチャンスがある
ベンチャー企業で働き続けることで、会社が発展した際に重要なポジションにつける可能性があります。
社員数の少なく、一人当たりの担当業務が多い傾向のあるベンチャー企業では、長期にわたって働き続けることで「会社の発展に貢献した」と評価されやすいメリットがあります。業務量が多い会社もありますが、ポジションが上がるにつれて待遇が改善されたり、より専門的な仕事につける可能性があります。
大手企業では、長年に渡って働き続けても評価されるきっかけがないと出世できなかったり、仕事の幅が広がらないこともよくあるためチャンスに溢れている点はベンチャー企業のメリットと言えるでしょう。
会社が倒産する、経営が悪化する可能性がある
ベンチャー企業で働くデメリットが、会社の経営状況が悪化する可能性がある点です。
経営が悪化して業務量が多くなることによって、そのまま倒産につながるケースは珍しくありません。
ベンチャー企業が創業から5年間にわたって存続する確率は15%程、10年では5%前後、20年では0.3%程度と非常に低いため現在経営が安定している会社が破綻する可能性は十分にあります。
会社の成長に携われるれてはありますが、職を失うリスクがあることも十分に理解しておきましょう。
大手企業で働くメリット・デメリット
ところで、大手企業にはどんなメリットがあるの?
転職を考えているなら入社する会社や業界についてリサーチしておく必要があるぞ。
入社後に後悔しないためにも大手企業のメリット・デメリットを紹介しよう。
ベンチャー企業で働き続けるメリット・デメリットを紹介しましたが、当然ながら大手企業で働くことにも良し悪しがあります。
ここからは大手企業で働くメリット・デメリットを紹介します。
- 安定した給与・賞与が期待できる
- 福利厚生が充実しており有休を取りやすい
- 働き甲斐はベンチャーの方が感じやすい
- 人間関係が閉鎖的
安定した給与・賞与が期待できる
大手企業はベンチャー企業と比較して、安定した給与・賞与を得られるメリットがあります。
業績が安定しているために会社が破綻することは少なく、毎月安定した給与を受けることができます。また、会社の資産が高額であるため売り上げが下がった年でも賞与を支払う余裕があります。
一方、ベンチャー企業では、経営状況によって賞与の額が大きく異なり、売り上げによっては賞与が出ないケースも珍しくありません。破綻の可能性があるので、大手の方が安定した環境で働けることに間違いありません。
福利厚生が充実しており有休を取りやすい
大手企業で働くメリットの2つ目に、福利厚生が充実している点が挙げられます。
ワークライフバランスに重点を置いた会社が多く、各種手当が充実していたり労働条件に工夫が施されています。また、有給取得の推進やノー残業デーの導入など、会社ごとに独自の強みを持つことで働きやすさを実現しているケースもあります。
売り上げを社員に還元する仕組みはベンチャー企業にもありますが、大手の企業とは還元できる額が異なります。福利厚生が充実した会社で働きたい方は、大手の方が向いていると言えるでしょう。
働き甲斐はベンチャーの方が感じやすい
ベンチャーから大手に転職した方の中には「ベンチャー企業の方が働き甲斐があった」と答える方が多くいます。一概に断言することはできませんが、ベンチャー企業の方が働き甲斐を感じやすい傾向があります。
大手企業が『会社の方針に従って多くの人間で仕事を進める』といった安定志向の形式を採用しているのに対して、ベンチャー企業では『個人の能力を活かして積極的に仕事を行う』積極性の強い形式をとっています。
個人の労働量や仕事が回るスピードはベンチャー企業の方が優れており、それ故に大手企業の仕事では不足を感じることがあるのです。
Tさんは働き甲斐についてどのように感じましたか?
忙しさで言えばそれほど変わりませんが、ベンチャー企業の方がやりがいはありました。
大手企業の仕事は良くも悪くも保守的です。
人間関係が閉鎖的
大手企業の人間関係はベンチャーに比べて閉鎖的であることが多いです。
ベンチャー企業に比べて社員数が多く、部署ごとの区切りがはっきりしているため社員間に距離ができやすいのです。また、社員の中には「他の社員とは適切な距離を保って仕事をしたい」と考えている人も多くいるため閉鎖的な雰囲気を拭うのは簡単ではありません。
実際にベンチャーから大手に転職した方の中には「前職のようなアットホームな感じが全くない」「他の社員と距離を縮めるのに時間がかかる」と感じている人もいるようです。
ベンチャーから大手に転職するために必要な能力とは
ところで、無名のベンチャー企業に所属している僕が大手企業に転職するためにはどんな素質が必要なのかな?
転職に必要とされるのは即戦力だからな。
即戦力として評価される力を持っていけば採用されやすいだろう。
ベンチャー企業から大手に転職したい人の方には「無名の企業から大手には入れないだろう」と考えている方もいます。
しかし、以下の経験、能力を取得しておくことで選考で評価されることがあります。それぞれの項目について確認しておきましょう。
- 業界で活かせるスキルや経験がある
- 管理能力(マネジメント力)がある
- 挑戦力、行動力がある
業界で活かせるスキルや経験がある
転職では、スキルや経験が重要視されるため、業界で役立つ力を兼ね備えていると有利に転職できることがあります。
企業側は即戦力を必要としているため、特定のスキル、経験を有している人材は他社に取られないよう積極的に内定を出します。内定候補となることもありますが、未経験者に比べて有利であることに変わりありません。
ベンチャー企業では、一人当たりの業務量が多く、業務の幅も広いために豊富かつ貴重な経験を積むことができます。実際にベンチャー社員の中には、大手企業の社員に比べて価値のあるスキルや経験を身に付けている方も多くいます。
貴重な経験を積んでいる方は、面接や志望動機で積極的にアピールしましょう。
スキルや経験があると採用されやすいと思います。というよりこれらの強みがないと転職がスムーズに進まないかもしれません。
私も転職後のポストで役に立つ経験をアピールしていました。
管理能力(マネジメント力)がある
ベンチャー企業では、比較的若い年齢でまとめ役を経験することができます。大手企業への転職では、このマネジメント経験をアピールすると『貴重な経験』として評価されることがあります。
例えば、20代でマネージャーを務めて30代で複数名の部下をまとめるケース、20代でプロジェクトリーダーを任されるケースなど、責任をもって複数の社員を動かす経験は評価されやすいです。
大手の企業は、ベンチャー企業に比べて社員数が多いため、若手がマネジメント経験を積みにくい傾向があります。
管理能力を習得しづらい環境にあるため、既にマネジメント力を身に付けていることをアピールできれば転職も難しくはないでしょう。
挑戦力、行動力がある
ベンチャー企業では、自分で考えて仕事を行う機会が多く、挑戦力や行動力が養われます。これらの能力は大手企業への転職で強みとして売り出すことができます。
大手の企業では、既存の方法に従って仕事をすることが多く、ベンチャー企業に比べて新しい事業に挑戦する機会が少ない傾向があります。
新入社員から管理職まで失敗を恐れて挑戦できない大手企業とは異なり、ベンチャー企業では挑戦力や行動力が必要とされます。
この挑戦力や行動力が評価されるよう積極的にアピールすると良いでしょう。
挑戦力という点では、一般にベンチャー企業の社員の方が優れていると思います。
私は自己PRに書きませんでしたが、チャレンジ精神をアピールするのは良い手段だと思います。
ベンチャー企業から大手企業に転職する人が覚えておきたいポイント
大手の企業にもいろいろあるよね。
どういったところから応募していけばよいのかな?
異なる業界に未経験として参入したり、始めから本社にエントリーするのはハードルが高いからおすすめできないな。
大企業への転職では、名の知れた企業からでないと入社できないことも珍しくありません。どんなに実績をアピールしても採用担当者が価値を見出さなかった時には不採用になってしまいます。
少しでも内定を貰える可能性を上げるためには、以下のポイントを押さえて転職すると良いでしょう。
- 同じ業界で転職する(未経験の業界を避ける)
- 子会社にエントリーする
- 35歳までに転職する
- 企業研究を行い、入社後のミスマッチを防ぐ
同じ業界で転職する(未経験の業界を避ける)
大手の企業に転職するのであれば、未経験の業界を避けて同業界で仕事を探すようにしましょう。
上記で、経験やスキルをアピールして自信の価値を伝える必要があると紹介しましたが、これらの強みをアピールするためには同業界で転職する必要があります。
企業側としても未経験者より経験者を採用したいと考えているため、万が一にでも競争相手に同業他社から応募している人がいれば負ける可能性が十分にあります。
子会社にエントリーする
大手の会社は募集に対してたくさんの応募があります。本社の競争は激しいうえに募集をかけていないことも珍しくないため、子会社にエントリーすることをおすすめします。
系列の子会社であれば、本社に比べて中途採用に力を入れていることも多く、入社後に実績を積むことで本社からスカウトを受けたり希望が通って移動できることがあります。
「どうしても本社に努めたい」という方以外は子会社を視野に入れて転職を始めると良いでしょう。
35歳までに転職する
転職をしやすい年齢は35歳までと言われています。実際には、35歳以降でも転職することはできるのですが、大手企業となるとできるだけ若いうちに転職しないと選考で不利になることがあります。
現在は第二新卒の需要が高まり、中途採用に力を入れている会社が増えています。社会常識が身に付いていたり入社後のキャリア構築が可能であるなど会社にとってのメリットがあるためです。
しかし、30代後半になると新卒や第二新卒に比べて在席できる期間が短くなります。
長期に渡って働く意思があったとしても、採用担当者が「若手が欲しい」「社員の若返りを図りたい」と考えていた場合には、採用されません。
企業研究を行い、入社後のミスマッチを防ぐ
転職活動において力を入れたいのが、企業研究です。ベンチャーから大手を目指す場合でもミスマッチや入社後の挫折を防ぐためにしっかりと研究しておく必要があります。
「大手の企業なら失敗はないだろう」と安易な気持ちでエントリーする方もいますが、大手企業はベンチャーとは異なり、会社のやり方に従って働くことが求められます。また、人間関係もこのなってくるため、理想と現実のギャップに挫折や孤独感を感じるケースもあります。
実際に「やりがいを感じられなくなった」「ベンチャーに戻りたい」と感じている方も少なくありません。
企業研究を行う際には、入社後に何ができるのかだけでなく、現在の会社とどのように異なるのかにも注目して会社を選んでください。
企業研究の方法についてはこちら
ベンチャーから大手への転職【志望動機の書き方】
早速選考書類の作成に取り掛かったよ!
志望動機なんだけど、何を書けば良いのかな?
ベンチャー企業だと何をやっているか分からないことも多いから経験や実績について詳しく書くとよいだろう。
ベンチャーから大手へ転職する際に、会社の知名度や規模から選考で評価されにくいことがあります。会社名を出したところで面接官としては「どういった会社なのか分からないから一概に評価できない」と感じるが当然です。
書類選考や面接で少しでも価値を見出して貰うために以下の情報を含めた志望動機を書くよう心がけましょう。
- 会社での業務内容
- 貴重な経験やそれによって得られた力
- どうしてその会社を志望したのか
- 経験やスキルを入社後にどのように活かすか
特に異なる業界に転職する方は、同業他社を選ばなかった理由やこれまでの経験を異なる業界でどのように活かすかをしっかり伝える必要があります。採用担当者も他の業界について知らないことも考えられるので一般向けの分かりやすい説明を心がけましょう。
Tさんは選考対策をどのように行っていたのでしょうか?
私は転職エージェントの面接対策講座を受講しました。エピソードは具体的に話すよう教えて頂きましたので、簡潔に話すことを意識しながら情報が伝わりやすいよう志望動機を何度も考え直しました。
ベンチャーから大手への転職は転職エージェントを利用すると成功率が上がる
さっそく転職活動を始めようと思うんだけど、能力が評価されるか不安だよ。
業界についてもわからないことが多いし。
それなら、転職エージェントサービスを利用してプロにアドバイスを求めれば良いだろう。
今回の記事に協力してくれたTさんもエージェントサービスを利用したと聞いているぞ。
エージェントサービスは2つほど利用しました。
1つのサイトは登録だけであまり使用しなかったのですが、もう1つのtype転職エージェントの方は結構使っていました。
最終的には、知り合いの紹介してくれた会社に入ったのですが、業界について詳しく知るきっかけになりました。
ベンチャーから大手への転職は、経験やスキル次第で十分に可能であると説明しました。
しかし、応募者の経験やスキルが選考で必ずしも評価されるとは限りません。業界で役立つスキルであったとしても、募集している職種によってはより重要視される能力が存在するかもしれません。
また、志望動機や面接でのアピールの方法がうまくなければ、せっかくの強みがしっかりと伝わらず評価されないこともあります。
ベンチャーから大手に転職するのであれば、転職エージェントサービスを利用してプロのアドバイスを受けましょう。
大手のエージェントサービスでは、独自の非公開求人を案内してもらえるだけでなく、選考書類の作成や面接対策、入社後のフォローまで行ってもらえます。
個人での転職に比べて圧倒的に高い成功率を誇るので利用しておいて損はありません。
おすすめのエージェントサービスは『マイナビエージェント』
転職サイト、転職エージェントサービスは複数利用するのがおすすめです。その1つとして必ず利用していただきたいのが大手マイナビが運営するマイナビAGENT
20代の転職に力を入れていることもあり、大手企業の求人が豊富、ポテンシャル採用に強い、キャリアアドバイザーが優しいなど、若い人材に嬉しい工夫が為されています。
転職エージェントを利用することで、年収交渉やその他、労働条件の希望が通りやすいため、満足のいく転職が実現できます。
完全無料で利用できるので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
\マイナビエージェント 公式サイト/
エージェントに頼れるのはありがたいですよ。
エントリーや日程調整など面倒な過程を楽に進められる点は、社会人にとって嬉しい利点になると思います。
転職成功を応援しています!
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