転職活動がうまくいかなくて悩んでいるんだ。
履歴書から短期離職の経歴を消したり、職務経歴書の内容を偽ることができれば少しは有利になると思うんだ。
応募書類に虚偽の情報を記載するのは、経歴詐称だぞ。
経歴詐称はバレることもあるし、内容によっては内定を取り消されるなど大きなリスクが付きまとう。
今回は転職・就活における経歴詐称について解説しよう。
転職活動をしている方の中には「選考で少しでも良く思われたい」「見られたくない経歴がある」などの理由から、自分の経歴に手を加える人がいます。
年齢や経験によっては、経歴を偽らないと採用されないケースがあるのは確かです。
しかし、経歴詐称はバレやすく、バレた際には様々なリスクがあることを覚えておく必要があります。
このページでは、転職において経歴詐称することのリスクやバレる理由、発覚した際の問題について紹介しています。安易な気持ちで嘘をついて取り返しのつかないことにならないよう当記事の内容をチェックしておきましょう。
→正社員転職ならリクナビNEXT転職・就活でよくある経歴詐称とその理由
経歴詐称には、学歴や資格を実際より良く記載するケース、見られたくない会社を記載しないケース、年収交渉を有利に進めるために過去の年収を水増しするケースなど様々なものがあります。
中でも多いのが、短期離職した会社を省略したり、空白期間を他社に在籍していたことにしてしまうケースです。
例えば、数ヶ月で辞めた会社を履歴書に記載しなかったり、無職期間を短く見せるために退職日を遅く伝えるといった場合です。
転職するにあたって複数の会社を転々としていたり、無職期間が長いのは好ましくありません。
本人に働く意思があったとしても「継続力や労働意欲に問題がある」と見なされて不利になる可能性は十分にあります。
こういった減点を避けるために印象の良くない経歴に手を加える求職者は少なくありません。
就活支援サービスで経歴詐称を勧められるケースも
ハローワークや転職エージェントサービスを利用していると、転職活動を少しでも有利に進めるために経歴詐称を勧められることがあります。
担当者から「この経歴は省略しましょう」「空白期間は○○を学んでいたと書きましょう」などと提案されることがあります。
就活支援のプロから提案されると「問題ないこと」「他の応募者もやっている」と感じるかもしれませんが、バレる可能性は十分にあり、そのリスクは非常に大きいです。
経歴詐称がバレる理由とは?
ところで、どうして経歴詐称はバレるのかな?
普通に働いているだけでは誰にも分からないと思うけど。
顕著な噓でなければすぐにバレることはない。
しかし、能力不足や話のつじつまが合わないなど、不自然な所から疑われ始めるな。
転職を有利に進めるために経歴詐称をする人がいますが、これは非常に高い確率でバレます。
経歴詐称が明らかになる例として以下の4つのパターンがあります。
- 保険や源泉徴収票、年金手帳の履歴にズレがある場合
- 本人の能力不足が露呈した際
- 経歴について話した際につじつまが合わない時
- 人伝えなど人的要因
中でも、保険や源泉徴収票、年金手帳の履歴が実際の記録とずれていることで経歴詐称が発覚するケースは多いです。
審査体制の整った企業であれば経歴詐称が疑われた時点で前職に問い合わせを行ったり興信所に依頼することがあり、ほぼ100%バレると思って良いでしょう。
他にも、仕事をする上でのスキル・経験に不足があったり、後につじつまの合わない話をすることで「採用時の話と異なる」と疑問を持たれることがあります。
また、その他人的な要因によってと疑われるケースもあります。
経歴詐称がバレたらどうなるのか?
経歴詐称がバレるのには色々な理由があるんだね。
疑われているかもしれないと考えると、怖くて仕事が手につかないね。
嘘をつかないに越したことはないな。
経歴詐称がバレるとどうなるかも教えてやろう。
ここまでで、よくある経歴詐称の紹介と詐称がバレる理由を紹介しました。
経歴詐称がバレることに不安を感じている人も多いですが、そのほとんどがバレたらどうなるのかについては詳しく把握していません。
次は、万が一会社に経歴詐称がバレてしまうと仕事においてどのような影響を及ぼすのか解説します。
経歴詐称がバレると以下のような不利益を被る可能性があります。
- 内定取り消し、解雇の可能性がある
- 社内での信用を失う、孤立する
- 犯罪として立件される、損害賠償請求をされる可能性がある
内定取り消し、解雇の可能性がある
入社前、もしくは入社後に経歴詐称がバレると内定を取り消されたり解雇となるケースがあります。これは全く珍しいことではなく、実際に詐称の発覚によって職を失っている人が少なからず存在しているのです。
例えば、内定獲得後には内定承諾書にサインして企業側に送ります。この書類には『採用時の情報に虚偽があれば内定を取り消すこともあり得る』という旨の記載があります。
また、入社後には雇用契約に従うのですが、ここにも同様の記載があるはずです。
入社が決まっている方や既に転職先の企業で働いている方は、既に規約に同意していることになるため、内定を取り消されたり解雇になったとしても文句を言うことはできません。
社内での信用を失う、孤立する
仮に、働き続けることができても経歴詐称が判明すると社会での信用を失うことになるため、重要な仕事が任されなくなったり他の社員から距離を置かれることもあります。
嘘をついてまで入社した社員を『目的達成のために有効な手段を選択できる』と評価する会社はありません。『自分の利益のために他人を欺く人』と悪いレッテルを貼るのが周囲としては当然の反応です。
経歴詐称がバレたことにより会社に居づらくなったと感じて転職してしまう方もいます。せっかく入社した会社をすぐに辞めることになるのは非常に勿体ないことです。
犯罪として立件される、損害賠償請求をされる可能性がある
経歴詐称がバレると、職を失ったり信用をなくしたうえで働き続けることになると説明しました。大抵の場合は、上記のどちらかになるのですが、詐称によって会社に損害が発生した際には犯罪として立件されたり損害賠償を請求されるケースがあります。
例えば、新規プロジェクトのメンバーとして経験者を募集している場合、求人には『○年以上の経験がある』と記載されているにも関わらず、条件を満たしていない方が経歴を詐称して入社すると、入社後に経験不足がバレてプロジェクトに携われない可能性があります。
このようなケースでは、会社側には採用に費やした費用と時間、プロジェクトメンバーの人員不足という損失が残ります。
会社の損失が大きい場合には、犯罪行為として立件されたり補填の費用を求められることがあるので注意が必要です。
経歴詐称で入社すると後悔することも多い
転職で経歴を詐称することには色々なデメリットがあるんだね。
バレると大変なのは分かったけど、バレなくても悪いことはあるの?
詐称がバレていなくても後悔している人はいるようだ。
無事に入社できてもどういった不利益を被るか教えよう。
経歴詐称をしたことが周囲に知られなかったとしても入社後に後悔する可能性があります。嘘をついてしまった場合には取り返しがつかないので、リスクについて予め確認しておきましょう。
- 入社後に周囲についていけない
- バレないよう気を張る必要がある
入社後に周囲についていけない
経験やスキルを詐称して入社した場合、周囲のレベルについていけず後悔することがあります。
会社側は『能力のある人材』として採用しているため、業務について手厚く教えてもらえない事がほとんどです。いきなり仕事を任されて、何をすれば良いのか分からなくなる方もいます。
このように単に周囲に着いて行けないだけであれば、業務に慣れるよう努力したりキャッチアップに力を入れることで解決できます。しかし、レベルの差によって詐称していたことがバレる可能性もあり、非常にリスキーです。
経歴詐称で実力以上の会社に入るのは決しておすすめできません。
入社した会社のレベルが高く、ついていけない方はこちらの記事を参考になさってください。
バレないよう気を張る必要がある
嘘をついて入社すると「バレた時に職を失うかもしれない」「周囲からの信頼を損ないたくない」という心配やプレッシャー、罪悪感から疲れを感じることがあります。
実際に、経歴詐称の経験がある方の中には「入社後にバレないように気を張るのが大変だった」と話す人もいます。また、経歴詐称を知られないために周囲との付き合いを減らしたり、嘘を隠し続けることに疲れて短期離職を検討する人もいます。
気を張ることなく長期的に働きたい方は、経歴詐称をするべきではありません。
どうしてもバレたくない経歴がある場合
世の中にはどうしても履歴書に書きたくない経歴を持っている人もいるよね。
そういう人達はどうやって応募すれば良いのかな?
自己責任で経歴を変える、もしくは正直に話すしかないだろうな。
転職活動をしている方の中には、公開したくない経歴を持っている人もいることでしょう。
会社に知られたくない情報がある場合には、意図的に省略するか正直に伝えて納得して貰うかの2択しかありません。
・知られたくない情報を意図的に省略する
「知られると採用されない事情がある」という方は、意図的に省略することでマイナス評価を避けることができます。
履歴書や職務経歴書で意図的に情報を公開しなかったとしても罪に問われることはありません。
ただし、架空の経歴を作り上げたり、伝えるべき重要な経歴を省略するのは故意であることが明らかなため、詐称がバレた際には信頼を失いかねません。
また、内容が悪質であると判断されれば損害賠償を請求される可能性があります。
・すべての経歴を正直に伝える
入社後の信頼や働きやすさを考えるのであれば、経歴詐称は行わず全ての情報を正直に記載するべきです。
公開したくない経歴について伝えた場合には「誠実な人だ」と評価されることもあれば「採用したくない」と判断されることもあります。
好ましくない経歴を書くことで選考で不利になることはありますが、後に嘘が発覚するよりもトラブルが少なく、秘密を持って働くよりも居心地が良いのは明確です。
もし、伝えるべきか迷っている方がいれば採用に不利になったとしても正直に話すと良いでしょう。
転職で悩んだら転職エージェントに相談しよう!
このページでは、転職・就活で経歴詐称がバレるのか気になっている方に向けて、経歴詐称の具体例やリスク、バレる理由について紹介しました。
経歴詐称がバレるのには様々な理由がありますが、いずれの場合でも周囲に知られたしまった際のリスクは大きいです。
もし、転職に悩んで経歴詐称を考えているのであれば転職エージェントサービスを利用してプロのサポートを受けましょう。
エージェントサービスが一般的になってきた現在ですが、今でも多くの人がハローワークを利用しています。エージェントから求人を紹介してもらった方が競争相手が少ないということを知らない人は多いです。
経験不足や家庭の事情など転職に不利になる条件を持っていても転職できる強みがあります。
おすすめは求人数トップの『リクルートエージェント』
「転職エージェントを利用してみたいけど、どこが良いのか分からない」「初めての利用で不安がある」という方は、大手リクルートが運営するリクルートエージェントを利用しましょう。
相談のみの利用を歓迎しているリクルートエージェントなら無理な求人案内を受けることもなく、安心して利用できます。
徹底したカウセリングや選考対策(ES添削・模擬面接)に加えて、取り扱い求人数18万件越えなど他社にはない強みがあります。
登録から入社まで全て無料なので気になった方は登録してみてください。
\リクルートエージェント 公式サイト/
コメント