転職先の会社から源泉徴収票を提出して欲しいと言われたんだ。
僕の収入は少ないから提出したくないな。
源泉徴収票を提出しなくない気持ちは分かるぞ。だが、必要な書類であるのは確かだな。
今回は、転職時の源泉徴収票について解説しよう。
転職をする際には、転職先の企業から源泉徴収票の提出を求められることがあります。
企業にとって必要な書類であることは分かっていても「副業がバレたくない」「前職を知られたくない」など、様々な理由で提出しなくない人がいます。
このページでは、転職に際して源泉徴収票を提出したくない方に向けた情報を紹介しています。
- 源泉徴収票の解説
- 源泉徴収票を提出したくない人の声
- 提出しなくて済む方法
- 提出しないデメリット
転職の必要書類はこちら
源泉徴収票とは
そもそも、源泉徴収票はどんな情報が記載されている紙なのかご存知でしょうか?
源泉徴収票とは、対象年度(対象期間)の源泉徴収の額を記載した用紙です。
この源泉徴収とは、企業が従業員の給与から所得税を差し引くことを意味します。源泉徴収があることで、会社で働く社員は、自ら所得税を申告する必要がなくなります。
また、国が所得税を確実に徴収できる、安定した税収を得られるなどの役割があります。
源泉徴収票には、該当年度の所得や納税額などの詳細が記載されており、企業に所属していると、毎年1枚の源泉徴収票が配布されます。
この年度初めに発行される源泉徴収票には、前年度の詳細が記載されています。
受け取った源泉徴収票を破棄してしまう人も多いのですが、転職や各種制度の申請時に使用されるので、受け取ってから数年間は保存しておきましょう。
源泉徴収票の提出を求められる理由
どうして源泉徴収票を提出しなければならないの?
そうだな、提出する理由はいくつかあるが最大の理由は年末調整だろう。
転職先の企業から源泉徴収票の提出を求められるのは、年末調整の際に必要となるためです。
年末調整は、1月から12月までの1年間の収入を振り返って計算が行われます。
12月時点に確定した総所得を基に納税額が決まるので、転職者の年末調整は転職先の企業が行うことになります。
そのため、転職先の企業は転職して来た社員が前の会社で受け取っていた給与額を把握する必要があり、源泉徴収票の提出が求めるのです。
アルバイトの源泉徴収票も必要です
転職前にアルバイトをしていた場合には、アルバイトの源泉徴収票を提出します。
個人営業の店舗で働いていたり、家族の事業を手伝って収入を得ていると源泉徴収票を発行してもらえないこともあります。
収入を得ていたにも関わらず、源泉徴収票を用意できない場合には、転職年度の給与の振込明細を提出できるよう準備しておく必要があります。
源泉徴収票を貰うためには?
そういえば、僕が退職した時には何も貰えなかったよ。
源泉徴収票ってどうやって手に入れるの?
転職では、退職してから発行されるものを受け取ろう。
通常、源泉徴収票は年末調整の後や退職時に貰うことができます。
また、退職時には、退職する年の1月1日から退職日(有休を含む)までの給与から計算された『給与所得の源泉徴収票』が発行されます。
原則として退職から1カ月以内に発行され、直接受け取ることができる他に、郵送でも受け取ることができます。
給与所得の源泉徴収票は、転職先の会社の年末調整に使われるので、提出が求められます。
また、退職の際に退職手当が支給されると『退職所得の源泉徴収票』が発行されます。こちらは、前の会社が所得税を差し引いた退職金を支払っている(前の会社ですでに納税を終えている)ために転職先の会社に提出する必要はありません。
会社から渡されない時には、会社に問題があるかもしれないぞ。
税務署に相談するべきだ。
源泉徴収票を提出したくない人の声
源泉徴収票を提出したくないって思うのは僕だけかな?
いや、そんなことはないと思うぞ。
年収や前の仕事について知られたくない人はたくさんいる。
このサイトでは、源泉徴収票を提出したくないと感じる人を対象にアンケート調査を行いました。
転職経験の有無に関係なく「源泉徴収票を提出したくない」と考えている人がどういった理由を持っているのかコメントを募集した結果を紹介します。
- 絶対に提出したくないわけではないのですが、所得が記載されているので気乗りはしません。(20代・女性・サービス業)
- 前職について知られたくないので、出来れば提出したくないです。(20代・男性・販売員)
- デリケートな書類なので極力出したくないですね。そんなことも言ってられませんが。(30代・男性・建築業)
- 内容を見られるのは構わないのですが、源泉徴収票の発行が遅れて困った経験があります。(30代・男性・エンジニア職)
アンケート調査では、源泉徴収票というデリケートな書類について極力提出したくないという声が多く寄せられました。
中には、提出することに躊躇いはないものの、発行の遅れで提出ができずに困った経験や提出を面倒に感じたという声もありました。
源泉徴収票を提出したくない時には
やっぱり源泉徴収票は提出したくないな。
僕の年収520円...。
小学生のお小遣いか!
源泉徴収票を提出しない方法もあるんだぞ。
転職先の企業から源泉徴収票の提出が求められるのは、年末調整を行うためであることを説明しました。
年末調整は企業が毎年必ず行うものなので、源泉徴収票がないと企業側で所得税の納税を行うことができません。
しかし、どうしても提出したくないのであれば、自分で確定申告を行う方法があります。
実は、転職に際して源泉徴収票を提出する義務はありません。源泉徴収票がないと企業の年末調整ができなくなるだけなので、自分で申告をするのであれば提出する必要がなくなります。
どうしても提出したくない方は、確定申告の方法を学びましょう。
源泉徴収票の未提出にはデメリットも
でも、提出しないことには何かしらのデメリットがありそうだね。
そうだな、いくつか紹介するから自分の秤にかけて考えてくれ。
源泉徴収票を提出したくない方は自分で確定申告を行えば良いのですが、提出しないことにはいくつかのデメリットがあります。
まず、副業を疑われる可能性があります。
所得を得ている人が、副業で一定額を稼ぐと確定申告を行うことになります。
会社によっては、副業禁止規定を設けて従業員の副業を禁止していることがあります。また、副業禁止とまではいかなくとも、副業をしている社員に悪いイメージを持っていることがあるので、仕事に支障をきたさないよう注意が必要です。
また、提出を求められた書類を提出しないと人事からの評判が悪くなる可能性があります。
面接などの選考過程で提出書類を断るのは、あまりイメージが良くありません。どうしても提出したくない方以外は、人事の指示に従っておくべきです。
提出したくない人は提出しなくても良い
僕は確定申告が面倒だし提出するよ。
それでも提出しない人はいるのかな?
副業がバレたくない人など、絶対に提出したくない人はいるみたいだぞ。
このページでは、転職時に源泉徴収票を提出したくない人向けに源泉徴収票に関する基本的な説明からアンケート調査の結果、提出しなくて良い方法を紹介しました。
転職時に「源泉徴収票を提出したくない」と感じる理由は人によって異なります。
単に見られたくなかったり、発行や提出が遅れているだけであれば、今後のためにも提出しておいた方が良いです。
一方、どうしても見られたくない情報が記載されているなど、提出したくない場合には自分で確定申告を行う方法があります。それぞれの判断には異なるメリット・デメリットがあるので、自信のライフスタイルに合わせた適切な方法を選択してください。
不安がある方は転職エージェントを利用しましょう
源泉徴収票を提出を含め、転職に関する不安がある方は転職エージェントサービスを利用しましょう。
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