介護職に転職しようと思っているんだけど、未経験だから業務内容や業界の魅力についてよく分からないんだ。
転職先の業界を調べないのは非常に危険だぞ。
今回は介護職の基本情報から志望動機や面接対策について解説しよう。
経験・学歴不問の求人が多い介護職は、30~50代女性の応募が絶えません。
近年では年齢に関わらず、人と関わる仕事が好きな方、シフト制で働きたい方が参入しており業界でキャリアを築く人も増えています。
比較的参入しやすい業界ではありますが、転職した方はどういった感想を持っているのでしょうか?
また、転職を成功させるためにはどのような志望動機を書けば良いのでしょうか?
このページでは、介護業界への転職を考えている方に向けて介護職の基本的な解説から仕事の魅力、志望動機の書き方・例文を紹介しています。
介護業界の求人・仕事内容とは?
まずは介護業界の職種について確認しておきましょう。
数ある仕事のうち、求人掲載の多い職種は以下の通りです。
- 介護職員
- ホームヘルパー
- 看護職員
- 介護助手
- ケアマネージャー
- 介護事務
- 調理スタッフ
- 介護ドライバー
- 各種管理者、責任者
- 各種相談員、支援員
介護職には、利用者に直接関わる仕事以外にも事務や食事の用意、支援員などの仕事があります。
それぞれの仕事には更に細かな区分があり、資格や経験が必要となることもあります。気になる業種についてはより詳しく調べてみると良いでしょう。
企業研究の仕方は『転職時、選考対策時に役立つ企業研究の方法【目的・パターン別に3選】』を参考になさってください。
介護業界の魅力・働き甲斐とは?
介護職にはいろいろな仕事があるんだね。
ところで、介護の仕事をする人はどういった魅力を感じているのかな?
それなら、実際に働いている人の声を聞いてみよう。
志望動機についても教えてもらったぞ。
当サイト(転職ステップ)では、介護業界で働いた経験のある方を対象に『介護業界の良い点、悪い点』について調査を行いました。
まずは、介護職の魅力や働き甲斐を紹介します。
- 未経験、資格なしでも転職しやすい
- 利用者との関わりが好き
- シフト制で働きやすい
未経験、資格なしでも転職しやすい
30代・女性・Mさん
勤務暦:3年6ヶ月
志望動機:介護の仕事でキャリアを築きたい
妊娠、出産を経て介護の仕事に転職しました。
何の資格も持っていなかったので正社員にはなれないと思っていましたが、運よく小規模多機能施設で正社員になることができました。
すぐに働き始められたところも良かったです。
慢性的な人手不足に悩む介護職では、未経験者歓迎の求人を出している会社が多くあります。
約社員やパートなどの非正規雇用がほとんどですが、中には資格を持っていない応募者を正社員として採用している企業もあります。
また、積極的に求人を出している会社は入社時期を早めに設定することがあります。
そういった理由もあり、転職がうまくいかない方、すぐにでも働きはじめたい方が多く応募しているのです。
利用者との関わりが好き
20代・女性・Kさん
勤務暦:2年
志望動機:専門学校で学んだ知識を活かして働きたい
私が話しかけるとニコッと笑いかけてもらえるのですが、それだけでもすごく癒されます。
これまで続けて来れたのもご利用者のおかげだと思っています。
人と関わることが好きな方にとって介護職は、働き甲斐を感じやすくモチベーションを維持しやすい仕事になります。
利用者とのコミュニケーションは勿論のこと、職員同士や他社の社員と話す機会は非常に多いです。
『最低限のコミュニケーション能力』と『報連相』が重要な仕事のため対人関係が苦手な人には向かない職種でもあります。
シフト制で働きやすい
40代・男性・Wさん
勤務暦:5年以上
志望動機:無回答
シフト制の部分は気に入っています。
希望が通らないこともありますが、作る人がしっかりしていれば平日にも予定を組みやすいです。
介護の仕事はシフト制であることが多く、予定を立てやすい利点があります。
実際に希望休を出している方の中には「平日に市役所に行っている」「子供の部活や授業参観に参加できる」と回答している方もいます。
もちろん、シフトを組む人によって希望が通らないこともありますが、平日にやりたいことがある方、不定期に予定が入る方は働きやすさを感じるのではないでしょうか。
介護業界の悪い点・デメリットとは?
介護の仕事にはいろいろなメリットがるね。
これなら転職したいと思うのも納得だよ。
どの業界にもデメリットはあるぞ。
悪い部分について知らないまま入社するのは危険だ。
次は、介護職の悪い部分やデメリットについて紹介しよう。
利用者との関わりに働き甲斐を感じたり予定を組みやすいなど、働く上でさまざまなメリットのある介護職ですが、反対にデメリットとなる側面もあります。
退職者が多く出るこの業界にはどういった欠点があるのか確認しておきましょう。
- 人間関係に問題がある職場、社員の質が低い職場が多い
- 仕事が体力的・精神的にきつい
人間関係に問題がある職場、社員の質が低い職場が多い
40代・女性・Kさん
勤務暦:1年半
志望動機:他社で培った経験を活かしたい
すでに退職した職場ですが、人間関係に問題がありました。
女性ばかりの職場だと新人のいびりや明らかないじめがあります。
30代・女性・Sさん
勤務暦:3年以上
志望動機:無回答
目上の相手に敬語が使えない社員が多いです。
また、上がお金儲けばかり考えて介護度の高すぎる人を入れるなど社員のことを考えていない経営が現場を苦しめています。
介護職の出入りが激しい理由の1つに、人間関係があります。
「会社でのいじめを目撃した」「村八分にあう社員がいた」と回答している方も見られ、人間関係に問題のある会社が珍しくないことが分かります。
また、社員の質に問題があるケースも珍しくありません。
一般常識が身についていなかったり現場への配慮が欠けていることもあって働きにくさを感じる人も多くいます。
仕事が体力的・精神的にきつい
50代・女性・Aさん
勤務暦:10年以上
志望動機:人の役に立ちたい
仕事がきつい点はデメリットだと思います。
講習や職業訓練で教わった通りに介助しても腰を痛めます。
施設によっては激務と人付き合いで精神もやられます。
介護職では、力仕事が多く身体的にきついことが多くあります。
利用者の移乗や入浴、車椅子を持ち上げる際に力が必要となるのですが、日々の業務で体を痛める方が多くいます。
また、精神的にも辛いことが多いのもデメリットのひとつになります。
利用者や家族から暴言、暴力があったり、時には利用者の最期を目にすることがあります。
転職に不安がある方は、介護度の低い利用者が入居している施設を探すと良いでしょう。
介護業界で採用される志望動機の書き方
この業界のデメリットを聞いたら心配になったよ。
それでも挑戦したいと考える人はたくさんいるんだよね。
そうだな、必ずしも悪いことばかりではない。
ここからは介護職に転職したい方のために志望動機を書くときのポイントを紹介するぞ。
介護職は未経験でも参入しやすい業界であるため、それほど準備をしていなかったとしても採用されることが多くあります。
しかし、応募者が複数名いた時には、準備不足では不採用になるかもしれません。他の候補者に勝つためにも以下のポイントを押さえた志望動機を書きましょう。
- 経験、資格は転職で有利になる
- 介護業界を志望した理由を明確に伝える
- 未経験者は興味を持ったきっかけを伝えると良い
経験、資格は転職で有利になる
介護職で役立つ経験や資格があれば志望動機でアピールしましょう。
企業側は即戦力を欲しているため、経験や資格のある人材は優遇されます。加えて、資格が仕事の幅に影響する介護職では、より幅広い業務に携わることができる人材は重宝されます。
志望動機や面接でアピールできる経験、資格には以下のようなものがあります。
- 介護福祉士
- アマネジャー(介護支援専門員)
- 介護事務
- 介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修
勉強中の資格がある方は『現在△△を勉強中です。』と学習している旨を伝えたり『○月○日に△△の資格を取得予定です。』と資格取得の目安となる期限を提示しましょう。
志望動機の例文としては
『私は○○年に渡って介護の仕事に携わっていました。諸事情で退職しましたが、当時取得した△△の資格は貴社の業務で役立つと考えております。』
のように記載すると良いでしょう。
介護業界を志望した理由を明確に伝える
志望動機では、その業界・会社を志望した明確な理由が必要となります。
採用担当者は「どうして介助職や弊社を選んだのか?」を知りたがっているので、志望動機で詳しく記載しておくことが大切です。
同業他社と比較して秀でている点をいくつか探しておきましょう。
志望動機の例文としては
『貴社グループが行っている○○の取り組みが社員のワークライフバランスに考慮した内容になっていることを知ました。貴社であれば長期にわたって働き続けることができると考え、この度応募いたしました。』
のように書くと良いでしょう。
未経験者は興味を持ったきっかけを伝えると良い
介護の経験がない方は、アピールできる強みがなかったり会社独自の強みが分からないこともあります。もし、何を書くべきか分からなくなったら業界に興味を持ったきっかけを書きましょう。
具体的なエピソードを交えて、志望度の強さや真剣な姿勢を伝えることができれば「入社後に真面目に働いてくれるだろう」と評価されることがあります。
志望動機の例文としては
『高校の職業体験で介護職の仕事を経験しました。大変な仕事ではありましたが、ご利用者の方の喜ぶ顔を見ることで達成感を感じました。この業界であればモチベーションを維持しつつ働くことができると考え、志望致しました。』
の様に書けると評価されやすいです。
履歴書全体の書き方については『履歴書の書き方とポイント、注意点を解説【転職するなら必見です!】』をご覧ください。
介護職への転職で使える志望動機の例文
全体の例文を見てみないとイメージが湧かないよ。
それなら経験者、未経験者ごとの例文とNG例を紹介しよう。
ここからは介護職への転職を希望する方のために志望動機の例文を紹介します。
上で紹介したポイントを押さえつつ採用担当者から評価される文面になっているので、志望動機を書く際の参考になさってください。
介護経験者の志望動機【例文】
私は過去に5年間に渡り介護業界で○○職を務め、△△の経験を積みました。残念ながら、家庭の事情により続けることは叶わなかったのですが、再び働くことができるようになったため介護職を志望しました。
貴社のグループは、□□に力を入れていることから私の△△の経験を活かすことで、ご利用者に満足して頂けるサービスを提供できると考えております。
入社後には即戦力となるよう努力いたします。
介護未経験者の志望動機【例文】
私は、2年前まで家族の介護をしており、介護の大変さを知りました。家族の介護に未練があったために、新入社員の研修に力を入れている貴社で知識や経験を身に付けたいと考えました。
貴社に入社した際には、積極的に経験を積むことで優れたサービスを提供できるよう尽力して参ります。
よろしくお願いいたします。
面接対策は転職エージェントを利用しよう!
介護業界で働くためには、面接を受けて採用される必要があります。
不採用率が最も高い面接は、プロのサポートを受けて対策しましょう。
大手リクルートが運営するリクルートエージェント
転職エージェントで受けられるサポートは以下の通りです。
- カウセリング
- 求人案内
- 日程調整
- 選考対策(履歴書添削・模擬面接)
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介護職への転職|志望動機・面接対策のまとめ
このページでは、介護職への転職を考えている方に向けて、介護の仕事の基本的な解説から勤務経験のある方々の実際の声、志望動機の書き方・例文を紹介しました。
介護経験者は経験・資格をアピール
介護の経験、資格がある方は『自分の強みを入社後にどのように活かすのか』についてキャリアビジョンと共に記載しましょう。
面接官では、前職の担当業務や所有資格が役立ったシーンを説明すると、入社後のイメージを持ってもらいやすいです。
介護未経験者は興味を持った理由・挑戦意欲をアピール
一方、未経験者は業界に興味を持ったきっかけ、挑戦意欲をアピールしましょう。
面接では『コミュニケーション能力』の他にも『体力、忍耐力』を見られているのでアピールできる経験があれば積極的に伝えると良いでしょう。
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