副業ブームの到来と共にハンドメイド作品の販売を開始する主婦が増え、自分専用のネットショップを開設できるサービスが次々と誕生しました。
ネットショップを開設するにあたりBASEを使うべきなのかSTORESにするべきなのかで迷う方が多くいます。
2018年までは2つのサイトを比較した場合、BASE一択と言っても過言ではない状況でしたが、2019年にSTORESで行われた調整からそれが変わりつつあります。
このページではネットショップ開設サービス2社を比較してBASEとSTORESではどちらがおすすめかご説明します。
- BASEとSTORESの基本情報
- 各サービスの費用と決済方法
- 対象ごとにおすすめのサービス
BASEとは

BASEはBASE株式会社が提供するウェブサービスです。
BASEは販売初心者をターゲットとして、誰でも今すぐにネットショップを開設できる手軽さとサービスの充実度を売りに広く普及しました。
2020年にはBASEを利用して作成されたショップが70万店舗を超えた事も話題になっています。
BASEでは、購入者専用のアプリと共に販売者専用のアプリもリリースされています。
BASEでの販売は必ず物の発送を必要とします。情報やデータ、サービスのみを販売したい方はSTORESをお使いください。
STORESとは

STORESはストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社(旧株式会社ブラケット)が運営するネットショップ開設サービスです。
これまでBASEとの比較に負け続け、登録者の伸びと継続率が悪かったサイトでしたが、2019年にサービスの大幅リニューアルが実施され評価が変わりつつあります。
STORESではアプリ配信がされていないためWEB版での利用に制限されます。知名度ではBASEに劣りますがサービスの質は負けず劣らずといったところです。
得意を売れるという点ではココナラに近い利用ができるのです。
BASEとSTORESの費用を比較

まずはネットショップの運営や販売時に必要となる費用を比較していきましょう。同じ販売価格と個数であっても費用が少ないサイトを使用した方が利益は大きくなります。
開設費用・月額料金
オンラインでECサイトを作成する際にはサイトの開設時と利用に費用が発生することがあります。
サイトの開設費は初期費用となるため一度支払ってしまえばその後の負担はありませんが、月額料金は毎月負担し続けることになります。
この費用を比較してみましょう。
BASEでは必要に応じて機能の拡張が行えるAppsというシステムがあります。Appsを利用するとショップの下に表示されるBASEのロゴを消したり高度な取引保証を追加できます。
有料のAppsも比較的安い価格から導入できますが、運営をより快適にしたりサイトデザインを理想に近づける目的で有利Appsに取り入れると月額費用が発生してしまいます。
フリープランに加入すれば毎月無料で使うことができますが、スタンダードプランに加入すると月額1,980円の料金を支払うことになります。
フリープランでは出品数の制限がありましたが、2019年のリニューアルで制限がなくなり多数出品が可能になりました。
機能の面ではスタンダードプランが優れていますが2000円近い金額を負担できるかが選択の鍵となってきます。
販売手数料
ECサイトで商品を売る際に必ず支払うことになるのが販売手数料です。
販売手数料はBASEでもSTORESでも支払うことになるため、多くの商品を売る予定の方はより安いサイトで出品するべきです。
BASEとSTORESの販売手数料を比較してみましょう。
例を挙げて比較してみる
では、具体的な数値を用いながら商品1つあたりの月額料金と販売手数料の合計を比較してみましょう。
取り扱う商品の値段によって40円の手数料率は変わりますが6%は固定です。
STORESには、BASEの40円負担のような固定の手数料がないため比較的低額の商品を取り扱う方に優しいサイトと言えます。
BASE | STORES(フリー) | STORES(スタンダード) | |
月10,000円の売り上げ | 手数料:700円 | 手数料:500円 | 手数料:360円 月額:1,980円 |
月100,000円の売り上げ | 手数料:6,640円 | 手数料:5,000円 | 手数料:3,600円 月額:1,980円 |
月150,000円の売り上げ | 手数料:9,940円 | 手数料:7,500円 | 手数料:5,400円 月額:1,980円 |
BASEとSTORESのフリープランを比較したところSTORESの方が商品価格の1%+40円分安くなります。
また、ひと月で販売するアイテムの総額が142,000円を超える場合はフリープランよりスタンダードプランの方がお得意になります。
BASEとSTORESの決済方法を比較

決済方法は、BASEやSTORESによって設けられている支払いシステムの中から購入者が選択する形になります。代金引換や銀行・コンビニ振込、クレジットカード決済が支払い方法の大半を占めますが、その他の方法にも対応していると購入者に優しくなります。
ではBASEとSTORESの決済方法では、どちらが充実しているか比較してみましょう。
BASEで用意されている決済方法は以下のようになります。
BASEでは、代引き決済、着払い、ゆうちょ銀行への振込、直接入金、現金手渡しは認められていません。
一方でSTORESでは以下の決済方法が用意されています。
代金引換は月額制のスタンダード会員のみが利用できる決済方法ですが、フリープランでも選択肢が豊富であることが分かります。
BASEとSTORESの集客力を比較

ECサイトの運営で立ち向かうことになる最大の壁は集客です。
BASEやSTORESの提供するサービスはECサイトで出品を行うメルカリやヤフオク!とは異なり、ECサイトを作ることを指します。
そのため訪問者のいないショップに人を集める必要があります。
ネットショップの集客には、SNSを用意した宣伝、ブログで商品の良さを発信、SEO対策を徹底した検索からの流入があります。
しかし、集客は想像以上に難しいためネットショップで失敗する人のほとんどはこれができていません。
この集客に関して比較してみましょう。
このBASEは購入専用サイトであり、開設されたネットショップが掲載されているため『BASE』で検索した人や特定の商品を探している人がショップに訪れる事があります。
作成したショップが訪問者の多いサイトやアプリに掲載されるという点では集客力のあるサービスと言えます。
仮に優れた商品を販売していてもショップの情報を公開していたとしても、誰も利用していなないネットショップは詐欺の可能性もあるため購入者は避けてしまいます。
自分のECサイトでアイテムを売る人にとっては、1人でも購入者がいるかが信用の面で重要になります。
BASEとSTORESのおすすめはどっち?

ここまでで費用と決済方法の面でSTORESが優れ、集客に関してはBASEが優れている事がわかりました。
では、実際に利用するならどちらがおすすめなのか対象別にご説明します。
副業目的
忙しい主婦やビジネスパーソンなど時間的余裕が少なく、副業感覚で運営するのであればBASEがおすすめです。
STORESと比較すると手数料はわずかに高くなりますが、集客の手間がないことを考えると大した差ではありません。
ネットショップを開設してもサイトへの訪問者がいなければ利益は一切出ません。それを補ってくれるのがBASEの集客力です。
販売に専念できる方
クリエイターや学生、時間に余裕のある主婦にはSTORESの活用をおすすめします。
STORESをでショップ運営を行う際にネックとなる集客力不足もSNSやブログを駆使したりSEO対策を徹底すれば補う事ができます。
STORESはBASEと比較すると集客力に劣るため始めは収益が出づらいですが、改善を続ければBASE以上に稼ぐ事ができます。
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